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2023/07/12 15:44

 素麺を供え物とする由縁に七夕(たなばた)があります。七夕に素麺が供えられていたことが、盆棚の素麺に引き継がれていると考えられます。

 牽牛(けんぎゅう)[夏彦星(なつひこぼし)]と織女(しょくじょ)[織姫星(おりひめぼし)]の伝説で知られる七夕は元々お盆行事と関係の深いもので、笹は先祖の霊が宿るところともされています。

 七夕は針仕事の上達を願うお祭りでもありますが、素麺は糸に見立てられ、針仕事上達の供物とされて来ました。その習慣が先祖を招く盆棚にも取り入れられたという説もあります。

 また、素麺を食べると熱病にかからないという言い伝えがあり、平安時代、宮中の七夕行事[乞功奠(きっこうでん)] では熱病除けとして素麺が供物として用いられていました。

 盆棚に素麺などのお盆の供物を供える時には、蓮の葉を盆として用いることがありますが、これは「お盆」の語源の一つであると考えられています。