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BLOG

2024/07/28 15:45

『行きは早く』『帰りはゆっくり』の願いを込めた

キュウリ馬とナス牛は、どのような理由でお盆の供物(くもつ)とされているのでしょうか。

「キュウリ馬とナス牛は、位牌や盆花、供物を置く盆棚に供えられるものです。

キュウリ馬とはお盆に祖霊(先祖の霊)が、浄土(あの世)から家へ帰って来る時に乗ってこられるように、前脚と後ろ脚として苧殻(おがら)をキュウリに刺し、馬に見立てて作ったものです。

一方のナス牛はキュウリ馬同様、ナスに苧殻を刺して前脚、後ろ脚とし、お盆が終わって祖霊が浄土へ戻る際に乗られる、牛に見立てたものです。

苧殻は『迎え火』といって、浄土からご先祖の霊が帰ってこられるように、家の入り口で、焙烙(ほうろく=素焼きの平たい土鍋)に載せて燃やす、皮をはいで乾かした麻の茎のことです。

乗り物の行きが馬で、帰りが牛というのは、ご先祖の霊に、『早く来てください』『帰りはゆっくりとお戻りください』という願いを込めたからだと言われています。